ステテコは、明治時代に流行した「すててこ踊り」という滑稽な踊りに由来する。
すててこ踊りとは、明治初期に宴席で江戸吉原の太鼓持ちが、うしろはちまきにじんじんばしょり、半股引姿で、鼻をつまんで捨てる真似をし、「ステテコ ステテコ」と囃しながら踊る踊りである。
「ステテコ」という囃子は、鼻をつまんで捨てる真似をすることに由来する。
これを落語家の初代三遊亭円遊が、明治13年(1880年)頃から寄席で演じたことで「すててこ踊り」は大流行した。
円遊が演じる際、筒広の股引を履いていたことから、このズボン下も「ステテコ」と呼ばれるようになった。