コーチの語源は、ハンガリーの町の名「Kocs」に由来する。
「Kocs」で四輪馬車が最初に造られたことから、町の名にちなみ「kocsi」と呼ばれ、「kocsi」が英語に入って「coach」となった。
指導者は「学習者を運ぶ道具」と比喩されたことから、馬車を意味する「コーチ」が学業やスポーツの指導者を意味するようになり、19世紀には学生の俗語で「家庭教師」も指すようになった。
日本では明治時代から、主にスポーツの指導者の意味で「コーチ」の語が広まった。
現代では、乗り物に馬車を使うことが減ったことから、欧米では鉄道の普通客車やバスなど、馬車に替わる乗り物を「コーチ」と呼んでいる。
バッグのブランド「COACH」の名前の由来は定かではないが、「大切な物を送り届ける」という意味で馬車を語源とする説が定説となっている。