一石二鳥の語源・由来

一石二鳥は、イギリスのことわざ「To kill two birds with one stone.(一つの石で二羽の鳥を殺す)」を翻訳した四字熟語。
このことわざを中国では「一挙両得」と訳しており、日本もこれを採用していたが、大正時代に改訳されて「一石二鳥」になった。
この改訳には、中国の四字熟語「一箭双雕(一本の矢で二羽の鷲を射るの意で、一つの行動で二つの利益を得ることを表す)」を参考にしたともいわれるが、「To kill two birds with one stone.」に近い表現にしたと見る方が自然であろう。
「一石二鳥」と初めて訳されたのは大正期だが、しばらくは「一挙両得」とも訳されており、「一石二鳥」が一般化されたのは昭和10年代以降と考えられる。

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