「シロサイ」と「クロサイ」の違い

シロサイとクロサイは、名前からして体色で区別できそうに思えるが、名前の由来は体色と全く関係なく、誤解から生まれたもの。
シロサイの体色はグレー、クロサイの体色はグレーか灰褐色で、両者を色で見分けることはできない。

シロサイの名前は、口が幅広いことに由来する。
シロサイは、現地アフリカーンス語で「wijde(幅広い)」と呼ばれおり、これが英語に訳された時に「white(白い)」と間違えられ、「White rhinoceros(シロサイ)」と名付けられた。
クロサイは、シロサイと区別するために、白の対照となる黒を使って、「Black rhinoceros(クロサイ)」と名付けられただけである。

シロサイとクロサイの見分け方のひとつに、名前の由来となる口の幅がある。
シロサイは、幅が広く四角い口をしており、地面に生える草を食べるのに適した形をしている。
クロサイは、尖った口をしており、葉や小枝、果実を摘まみ取って食べるのに適した形をしている。

シロサイとクロサイの決定的な違いは大きさで、シロサイの体長は3.3~4.2m、体重はオスが2,000~3,600kg、メスが1,400~1,700 kgトンと、サイの中では最大である。
クロサイは、体長が2.8~2.9m、体重はオスが350~1,300kgで、クロサイはメスのシロサイよりも小さい。

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