「するめ」と「あたりめ」はイカを乾燥させた食品を指しますが、微妙な違いがあります。
するめは、イカの内臓を取り除き、開いて乾燥させた食品です。主にスルメイカが用いられますが、他のイカ類も使用されます。このするめは、結納品や縁起物としても知られていますが、賭け事や盗みに通じる「する」という言葉の縁起の悪さから、「あたりめ」という呼称が生まれました。基本的に「するめ」と「あたりめ」は同じものを指し、加工食品としての違いはありません。
さらに、「さきいか」は「するめ（あたりめ）」とは異なります。さきいかは、生のイカやするめを炙り焼きにした後、引き伸ばして裂いた食品を指します。この製造工程により、さきいかはするめよりも柔らかく、食べやすい特徴を持っています。また、生のイカを使用することで得られる「ソフトさきいか」は、さらに柔らかい食感を楽しめます。