古代中国の戦局から学ぶ「四面楚歌」の成り立ちと意味

「四面楚歌」は、中国前漢時代の史書『史記(項羽本紀)』に基づく故事に由来します。この故事は、楚国の項羽が垓下(がいか)で漢軍に包囲され、四方から楚国の歌を歌う漢軍に囲まれた状況を描いています。

項羽は深夜に四方を囲む漢軍が楚の国の歌を歌っているのを聞き、楚の兵たちが漢に投降したと誤解し、絶望に陥ったとされています。この出来事から、敵や反対者に取り囲まれて孤立した状態を指して「四面楚歌」という表現が生まれました。

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