入道雲の語源・由来

入道雲の由来には、むくむくと盛り上がった雲の頂を坊主頭に見立てた説。
坊主頭の化け物に見立てた説。
大男の立ちはだかる姿に似ていることから名付けられた説がある。

入道は、悟りの境に入ることの意味から、仏門に入り髪を剃って僧や尼になること。さらに、坊主頭の人や、坊主頭の化け物も意味するようになった言葉である。
単純に解釈すれば、入道雲は坊主頭や化け物に見立てた説が考えられる。

しかし、古典の世界では、藤原道長や平清盛が「入道」と呼ばれており、中世後期頃から、入道は道長や清盛像が背景となって「巨大で強そうなもの」を連想させる言葉となっている。
そのため、入道雲は「大男の立ちはだかる姿」の説が有力である。
「巨大で強そうなもの」のイメージから「入道」の名が付いたものには、ゴンドウクジラの「入道海豚」、ヒキガエルの「入道蛙」、巨大タコの「入道蛸」、巨大イカの「入道烏賊」などもある。

大男の説と考えられるもう一つの理由として、入道雲の別名の存在がある。
入道雲の地方名には「坊主雲」や「蛸坊主」など、坊主頭を連想させる名前もあるが、関東の「坂東太郎」や関西の「但馬太郎」など、地名に「太郎」を添えた名前が多い。
「太郎」は最も大きなものに対して敬称として添えられる語で、全国各地に異なる「◯◯太郎」が多く存在するのであるから、入道雲も似た命名の仕方と考えるのが自然である。

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