夜船の語源・由来

夜船の語源は、二説ある。

ひとつは、おはぎの作り方に由来する説。
おはぎはもち米とうるち米を混ぜて炊き、すりこぎで半つきにして作るため、餅と違って杵を搗く(つく)音がせず、いつ搗いたか分からない。
夜の船は暗くて、いつ着いたか分からない。
そこから、「いつの間にか搗く」と「いつの間にか着く」を掛けて、おはぎを「夜船」と呼ぶようになったとする説。

もひとつは、おはぎの見た目に由来する説。
おはぎは中が白く、外が黒いところから、中が明るく、外が暗い夜船にたとえたというものである。

断定はできないが、おはぎの別名の多くは「搗く」に由来するため、夜船も「着く」に掛けたと思われる。

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