血道を上げるの語源・由来

血道を上げるの「血道」は、血の通う道のこと。つまり「血管」「血脈」を意味する。
「上げる」は、頭に血がのぼるところからとも解釈できるが、ここでは活発にするという意味から、のぼせ上がることを意味するようになったと考えるのがよい。
平安中期の『和名類聚抄』など、古くは「ちのみち」と呼んでおり、「ちみち」と言うようになったのは江戸時代からである。
なお、女性特有の病気にも「血の道(血道)」があるが、熱中して分別を失う意味の「血道を上げる」と関連性はない。

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