獣の語源・由来

けものは「毛物」の意味。
けだものは「毛の物」の意味で、「だ」が「の」を示す助詞になっている語には「くだもの(果物)」があり、「水無月」や「神無月」の「な(無)」にも通じる。
現代では他人を卑しめて呼ぶ語として「けだもの」が用いられる以外、「けもの」と「けだもの」は違いなく使われているが、古くは区別していることもあった。
「獣道」は「けものみち」であって「けだものみち」とは言わないように、「けもの」は「毛物」のうち野生を指す言葉として使われ、漢字には「獣」が当てられていた。
一方、「けだもの」は「毛物」のうち家畜を指す言葉として使われ、漢字には「畜」の字が当てられていた。
そのため、「けだもの」と呼ばれていた動物は少なく、牛・馬・羊・犬・豚・鶏の6種だけであった。
鶏は鳥類なので四足で歩く哺乳類には該当しないが、家畜であり歩く動物であることから、「けだもの」に含まれていたのである。

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