ペーペーは、「ぺいぺい」の変化した「ぺえぺえ」がカタカナ表記されるようになった語。
「ぺいぺい」は、漢字で「平平」とも書かれた。
地位の低い者はや技量の未熟な者は、抜きん出るところがないことから、「へいへい(平平)」と表されたものと思われ、役職のない社員を「平社員」というのも同様の表現である。
また、下っ端の者は「へいへい」と媚びへつらうところからとも考えられる。
のんびりとした様を表す「へへやか」と関連付ける説もあるが、「ペーペー(ぺいぺい)」の使用は明治時代頃からで、「へへやか」は平安・鎌倉時代からである。
その間、「へへやか」から「ぺいぺい」へ変化した跡も見られず、下っ端の意味に変化した跡も見られないため、全く関係ない語と考えるのが妥当である。