とっくには、早いさまを表す「とし(疾し)」の連用形「とく」が音変化した「とっく」に、格助詞の「に」が付いた語。
「疾し」は、鋭いさまを表す「利し・鋭し」と同源である。
「とっくに」の格助詞「に」を付けない形は、「とっくの昔」というように、通常は名詞として使用される。
しかし、近松門左衛門作の人形浄瑠璃『平家女護島』にある「とっく申し聞かせんずれども」のように、「とっく」だけで副詞として用いられた例もある。
とっくには、早いさまを表す「とし(疾し)」の連用形「とく」が音変化した「とっく」に、格助詞の「に」が付いた語。
「疾し」は、鋭いさまを表す「利し・鋭し」と同源である。
「とっくに」の格助詞「に」を付けない形は、「とっくの昔」というように、通常は名詞として使用される。
しかし、近松門左衛門作の人形浄瑠璃『平家女護島』にある「とっく申し聞かせんずれども」のように、「とっく」だけで副詞として用いられた例もある。