めどの語源・由来

めどの語源は、植物の「メドハギ(蓍萩)」の古名「メド」からと考えられている。
易占いで使う細い竹製の棒を「筮竹(ぜいちく)」というが、昔は筮竹にメドハギが使われており、この棒を「メド」や「メドギ(メドキ)」と呼び、更に「メド」は「占い」の意味でも用いられた。
占いは将来の指針となるところから、「めど」が「目当て」や「目標」の意味になったという。
ただし、「メドハギ」の語源が「めど(目処)」からとも考えられるため、特定は難しい。
その他、めどの語源には、漢字で「目処」と表記するとおり「目指すところ」の意味からや、針の糸を通す穴「めど(針孔)」を狙うところからといった説もある。

漢字の「目途」は、本来「もくと」と読み、「めど」とは読まない。
「め(訓読み)」+「と(音読み)」という湯桶読みの言葉で、後ろを濁らせることはなじまないことから、「目途」を「めど」と読むことは、常用漢字表の音訓による使い方から外れている。
「目処」を「めど」と読むのは、常用漢字表にない読み方となるため、新聞ではひらがな表記で「めど」とするか、同じ意味の「目途(もくと)」を使っている。
しかし、「もくと」は聞き慣れない言葉で、読者は「目途」を「めど」と読んでしまうことから、慣用的に「目途」が「めど」の当て字とされるようになった。

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