ジンギスカンの語源は、モンゴル帝国の初代皇帝チンギス・カン(成吉思汗)が、戦いの際に野外で羊の肉を焼いて兵士に食べさせたことからともいわれるが、モンゴルにこのような料理は無く、北海道で生まれたものである。
第一次世界大戦で輸入が途絶え、羊毛が手に入らなくなったことから、政府によって「綿羊百万頭計画」が開始されたが、刈り取ったあとの羊の処理に困り、この料理が生まれた。
この料理を「ジンギスカン」と命名したのは、満州国初代総務長官の駒井徳三で、モンゴルでも食べられていた羊肉を焼いた中華料理の「コウヤンロウ/カオヤンロウ(烤羊肉)」と、チンギス・カンのイメージから名付けたというのが有力である。