念仏は、仏を憶念すること(心の中に堅く思うこと)からの仏教語。
念仏には、仏の姿を心に思い浮かべる「観想念仏(観念の念仏)」と、仏の名を口に称える「称名念仏(口称の念仏)」がある。
日本では浄土宗の開祖法然などの布教により、「南無阿弥陀仏」と仏の名を唱えることで浄土へ救済されるという「称名念仏」が一般に広まった。
これは、阿弥陀仏や浄土を心に思い浮かべる必要がなく、階層を問わず誰にでもできることからと考えられる。
この延長には、鉦や太鼓を打ち鳴らし、踊りながら念仏を唱える「踊念仏」があり、盆踊りや歌舞伎踊りに通じている。