苦肉の策の語源・由来

苦肉の策の「苦肉」は、敵をあざむくために自分の身(肉)や味方を苦しめることを意味した。
これは、人は自ら傷つけることはなく、他人に傷つけられるものなので、傷つけられた人を信用してしまうといった心理を逆手にとった考えである。
『兵法三十六計』の第三十四計の戦術には、この心理を使った「苦肉計」があり、その代表的な例は『三国志演義』の赤壁の戦いで描かれている偽計で、これが「苦肉」の語源ともいわれる。
自身や味方を苦しめて相手をあざむくことをいった「苦肉」だが、「苦」という語の連想から、苦し紛れに考え出した手段、切羽詰った状態から逃れるためにとる手段をいうようになった。

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