汝の語源・由来

なんじは、「な(汝)」に「むち(貴)」が付いた「なむち」が変化した語。
「な」は自分を指す語であるが、ここでは目下や親しい人に対して用いる二人称代名詞で、「むち」は貴い者を表す。
本来は、相手に尊敬の意を含んで用いられていたと思われるが、中世には対等かそれ以下の者に対して用いられている。

漢字の「汝」が「水」+「女」なのは、元々、河南省の嵩県から淮水に流れる「汝水(ジョスイ)」という川の名前だからである。
それが「なんじ」という人称代名詞の漢字になったのは、「ニョ」や「ジョ」など、昔の二人称代名詞の音に近い発音を持つことから当てられたものである。

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