恵みは、「いとおしい」「かわいい」を意味する形容詞「めぐし(愛し)」が動詞化した「めぐむ(恵む)」の名詞形。
「めぐし」の「め」は「目」、「ぐし」は「心ぐし(心苦しい)」と同じく、「痛々しい」「切ない」の意味。
「目に見て痛々しい」「気がかりである」というのが「めぐし」の本来の意味で、そこから「切ないほどかわいい」「いとおしい」の意味が派生した。
恵み(恵む)は、「めぐし」の原義を含んだ言葉で、困っている人を哀れんで金品を与えることや、情けをかけることをいう。
めぐみの漢字「恵」の上の部分は、糸巻きの輪をぶら下げたさまを表す。
それに「心」が付いた「恵」は、まるく相手を抱きこむ心を表している。