まつげの語源・由来

まつげの「ま」は、「まぶた」「まゆ」「まばたき」などの「ま」と同じ「目」の意味で、複合語の中で用いられる時の形。
「つ」は古形の格助詞で「の」の意味。
つまり、まつげは「目の毛」の意味である。

漢字の「睫」の右側は、すれすれに接するという意味を持つ字で、「睫」は目に触れそうな位置にある毛の意味がある。
「睫」の一字で「まつげ」を表すが、「睫毛」とも表記され、いずれも間違いとはされていない。

「睫毛」の表記は、「眉」を「眉毛」、「髪」を「髪の毛」と呼ぶことに近いようにも思える。
しかし、和語の「まゆ」や「かみ」には「毛」の意味が含まれているものの、語源から見ると位置のみを表した語であるため、後に「毛」が付いてもおかしくない語なので、「まつ毛」のように元から「毛」の意味が含まれる言葉とは異なる。

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