ターキーは、英語「turkey」からの外来語。
「turkey」は「トルコ」を指す言葉であるが、ターキーの原産地はトルコではない。
「ターキー(トルコ)」が「七面鳥」を表すようになったのは、混同が続いたたことによる。
七面鳥はメキシコから中米、また、北米やカナダに広く野生しており、現地では美しい神聖な鳥として「pavo(パヴォ)」と呼ばれていた。
これをスペイン人が持ち帰ったことで、七面鳥は地中海沿岸地域にも広まり、ヨーロッパ北部やイギリスでも家禽として飼育されるようになった。
その七面鳥が「ターキー」と呼ばれるようになり、アメリカに戻って家禽となったのだが、この間トルコは経由していない。
ヨーロッパでは、東方の異国やイスラム世界から伝来したものには、何にでも「ターキー(トルコの意)」を冠することが多く、日本で言う「ホロホロ鳥」も「turkey cock(トルコ鶏)」と呼ばれていた。
スペイン人が持ち帰った七面鳥は、異国から伝来したものであることや、ホロホロ鳥に似ていたことから、ヨーロッパでは「ホロホロ鳥」と同じ「turkey cock(トルコ鶏)」と呼ぶようになってしまった。
その後、七面鳥とホロホロ鳥が別の鳥であるとわかったが、「ターキー」の呼称が定着してしまっていたため、アメリカの鳥であるにも関わらず、アメリカでも「ターキー(トルコ)」と呼ぶようになってしまったのである。
ボウリングでストライクを3回連続で出すことを「ターキー」と言う由来は、ボウリング場が客寄せのため、3回連続でストライクを出した人に、七面鳥の料理をプレゼントしていたという説が定説となっている。
その他、ボウリングのターキーの由来には、インディアンが一本の矢で三羽の七面鳥を射止めることに見立てて、「ターキー」と言うようになったとする説。
ストライクのマークが3つ並ぶと、七面鳥が羽根を広げた姿に似ているため、「ターキー」と言うようになったとする説もある。
しかし、いずれも根拠となる資料はなく、強引に結びつけた説であろう。