のれんは漢字で「暖簾」と書き、本来は「のんれん(「暖」は唐音で「のん」)」であったが「のうれん」となり、「のれん」に変化した。
元々、暖簾は禅宗の用語で寒さを防ぐためにかけられた垂れ布をいい、簾の隙間を覆い暖めることから名付けられたものであった。
店先にかけられる布の意味で「暖簾」が用いられるようになったのは、近世以降のことである。
のれんは屋号などを記して店先にかけられることから、店の信用なども意味するようになり、「暖簾分け(のれんわけ)」や「暖簾代(のれんだい)」などの言葉も生まれた。