鳴り物入りの語源・由来

「鳴り物」とは、歌舞伎で使う太鼓や笛などの楽器のこと。
舞台を賑やかに囃し立てるため、このような楽器の伴奏を入れることを「鳴り物入り」と言った。
鳴り物を入れて賑やかにしたり、景気をつけたりする意味から、大袈裟に触れ回ることを「鳴り物入り」と言うようになった。

なお、「鳴り物入りで入団」や「鳴り物入りで入社」などと言う時の「鳴り物入り」は、「大袈裟に宣伝した」という意味よりも、皆から囃し立てられるほど「注目されている」というニュアンスが強い。
これは誤用というよりも、意味の派生である。
そのため、必ずしも悪い意味で使われるとは限らず、「鳴り物入りで入団しただけあって」と言えば良い意味となり、「鳴り物入りで入団した割に」と言えば悪い意味となり、後に続く言葉によって意味が変わると捉えた方が良い。

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