合鴨は、鴨類のいない夏季にアヒルでは満足できず、より野性の味を求めてマガモとアヒルを掛け合わせて作られた雑種である。
「間鴨」とも表記するように、合鴨はアヒルとマガモの間の鳥であることからこの名で、「合」は「合いの手」「合間」などと同じ「合」と考えられる。
また、合鴨の異名には「ナキアヒル」のほか、「アヒルガモ」や「カモアヒル」があり、「アヒルガモ」から「アヒガモ」「アイガモ」と転じた可能性もある。
アイガモの旧カナは「アヒガモ」であるため、「アヒルガモ」が転じたとする説は考えられるが、「合」の旧かなも「アヒ」なので、旧カナだけで判断することはできない。