マネキンは、フランス語の「mannequin(マヌカン)」が語源。
「mannequin」は、「小人」「人体解剖模型」「美術・衣装店の人体模型」を意味する「manikin」と同じ語系である。
日本では「マヌカン」が「招かん(まぬかん)」に通じ、縁起が悪いことから、「マネキン」と発音するようになったといわれる。
この発音に決定された由来は、福助などの「招き人形」や招き猫などと「マヌカン」をかけたとする説や、「招金(まねきん)」とかけたとする説などがある。
英語の発音から「マネキン」になったとも言われるが、英語でも「マヌカン」の発音に近い。
元々「mannequin」には、「ファッションモデル」のような意味と「マネキン人形」の意味があるが、日本では「マネキン人形」の意味として使われる方が早く、大正14年(1925年)に登場した。
実際に商品を身に付けて販売するマヌカンの意味で使われたのは、昭和3年(1928年)、上野公園で開催された『大礼記念国産振興東京博覧会』において、高島屋呉服店が登場させた「マネキンガール」が最初である。