卯月は、卯の花(ウツギの白い花)が咲く季節なので、「卯の花月」の略とする説が有力とされる。
また、卯月の「う」は「初」「産」を意味する「う」で、一年の循環の最初を意味したとする説もある。
その他、稲を植える月で「植月」が転じたとする説もあるが、皐月の語源と近く、似た意味から別の月名が付けられることは考え難い。
十二支の4番目が「卯」であることから、干支を月に当てはめ「卯月」になったとする説もあるが、他の月で干支を当てた例がないため不自然である。
仮に、4月だけ干支が当てらたとしても、月に当てられる十二支は1月から順ではなく、旧暦の4月は「巳」で、「卯」は旧暦2月である。
そのため、「卯月」を「ぼうげつ」と読むと、旧暦2月の異称となる。