チョコレートの語源は、メキシコインディオで「苦い水」という意味の「chocolatre(ショコラトール)」。
ショコラトールは、メキシコ原住民の間で薬用飲料として飲まれていた香辛料を入れた飲み物で、固形ではなく甘くもなかった。
チョコレートは世界に広がり、改良が重ねられ、現在のようなチョコレートとなった。
近世後期には、オランダ語で「ショコラート」と呼ばれ、明治期にはドイツ語で「ショコラーデ」、フランス語で「ショコラ」と呼ばれるようになった。
チョコレートが日本へ入った正徳5年(1715年)には、「チョクラーツ」と呼ばれていた。
明治10年(1877年)には「貯古齢糖(ちょこれいと)」の名で発売されたが、「牛の血が混ざっている」と噂され、売れ行きは悪かった。
チョコレートが日本で人気菓子となったのは、大正7年(1918年)、森永製菓が本格的な製造を開始した以降のことである。