「オペラ」「オペレッタ」「ミュージカル」の違い

オペラは「歌劇」と訳されるように、セリフの大部分が独唱・重唱・合唱によって演じられる。
伴奏は、管弦楽によるクラシック音楽。
16世紀末にイタリアで生まれ、貴族階級と結びついてヨーロッパで発展した。

オペレッタは「小さなオペラ」「軽歌劇」「小歌劇」などと訳されるように、オペラから派生したもの。
19世紀半ば、貴族の楽しみだったオペラを、庶民にも楽しめるようなコメディ形式にしたのがオペレッタである。
管弦楽によるクラシック音楽で、セリフの大半が歌唱という点はほぼオペラと同じだが、オペラの多くが悲劇を扱うのに対し、オペレッタは軽妙な筋と歌による娯楽的な作品が多い。

ミュージカルは、歌と踊りが主体の歌劇で、形式的にはオペレッタに似ているが、一般的にはポピュラー音楽を使い、日常的・庶民的な題材が多い。
オペレッタがアメリカに渡り、20世紀に発展したのがミュージカルである。

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