あたいの語源は、「相当する」の意味がある動詞「あたう(能う)」の名詞化。もしくは、「あたあい(当合)」が変化して「あたい」になったと考えられる。
「値」の「直」は、「まっすぐ」や「まとも」といった意味をもつ字で、「値」の漢字は、(人が)何かにまともにあたること、(人が)物の値打ちに相応するまともな値段をつけるといった意味に由来する。
「価」の旧字は「價」。
「賈」の上部(「価」のつくり)は、蓋をして隠す意味を表す字で、「覆」の上部と同じ。
「賈」の下部は「貝」なので財貨を表し、「賈」は財貨を覆い隠すこと。つまり、「くら(庫)」と同様の意味を持ち、庫や店舗を構えて買いだめする商人を意味する。
「價(価)」は、「人」に上記の「賈」で、商人がつけた売値を表している。