上代には「カリ」と呼ばれていたが、室町時代頃から「ガン」が現れた。
次第に一般名として扱われるようになり、現代では「ガン」が正式名、「カリ」が異名という扱いをされるようになった。
「カリ」が「ガン」となった由来は、語調を強くするために漢語「雁」の勢力が増したとする説と、鳴き声からとする説があるが、漢語「雁」の説が有力とされる。
ただし、カリの語源はカリガネの鳴き声に由来し、そのカリガネが減少して、「ガンガン」と鳴くマガンやヒシクイの増加によって、和語内でガンの鳴き声を受けたとの見方もある。