極楽は、サンスクリット語「Sukhavati」の漢訳で、原義は「幸ある所」である。
この語の漢訳には「極楽」のほか、「安楽」「安養」「妙楽」など数種類ある。
日本や中国では阿弥陀仏信仰が盛んであったため、浄土教の「念仏を唱えれば、阿弥陀仏の本願力によって浄土に往生する(他力本願)」という説法の流布に伴ない、漢訳の「極楽」は定着していった。
やがて、風呂に浸かった時など気持ちよい時や、幸せを感じた時のたとえとしても、「極楽」は用いられるようになった。
極楽は、この世界の西方10満億の仏土を経た彼方にあり、この上なく安楽な世界といわれる。