あくびは、『枕草子』にもある動詞「欠ぶ(あくぶ)」の名詞形。
「欠ぶ」の語源は未詳だが、「開く(あく)」と同系と考えられている。
その他、あくびの語源には「飽く」と関連付けた説も多く、「飽くぶ(あくぶ)」の名詞形、「飽吹(あくぶき)」の約、「飽息(あくいき)」の約などがある。
また、げっぷの「おくび」を語源とするものもあるが、「おくび」の語源と共通する説があるということであり、おくびが語源ということではない。
「欠」の漢字は口を開けてする動きを表す文字で、「欠伸」はあくびをして背伸びをすることを意味していた。