浮き足立つの語源・由来

浮き足立つの「浮き足」は、かかとが地についていない爪先立ちのこと。
この状態で立つと不安定なことから、落ち着かない態度や逃げ出しそうになることを「浮き足」と言うようになった。
爪先立ちの状態をいう「浮き足」は室町時代から見られ、不安で落ち着かない様子や状態を意味するようになったのは、江戸時代後期からである。
現代では「浮き足」を単独で使うことは少なく、「浮き足立つ」や「浮き足になる」の使用が多い。

近年、地に足がついていない状態のイメージから、浮き足立つを「ウキウキして落ち着かなくなる」といった意味で誤用されるようになり、現在ではこの意味で使用する人の方が多くなっている。
ウキウキして落ち着かない状態を表す場合は、「浮き立つ」と言うのが正しい。

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