為替は、現金と手形を交替させることから、動詞「かわす(交わす)」の連用形が名詞化された語。
中世には「かわし(かはし)」と言い、江戸時代に「かはせ(かわせ)」と言うようになった。
漢字の「為替」は当て字だが、「かえる(替える)」と「する(為る)」で、文字通り「替えることを行う」意味である。
為替の起源は、鎌倉時代、遠隔地の年貢を取り立てる商人が代行した「かはし(為替)」や「かへせん(替銭)」にあり、銭以外に米などもその対象であった。
現在用いられる為替手形の起源は、江戸時代、商品経済の発展に伴ない、大坂(大阪)を中心に取引が行われるようになったものである。