あながちは、本来「強引なさま」「身勝手なさま」を示す形容詞として用いられた語である。
それが「あながち悪くはない」「あながち嘘とは言い切れない」など、打ち消しを伴なった形で使うようになり、「必ずしも」や「一概に」を意味する副詞用法となった。
自分勝手に物事を押し通すさまが原義であることから、あながちの「あな」は「おのれ(己)」の意味で、「あな(己)」+「かち(勝ち)」と考えられている。
あながちは、本来「強引なさま」「身勝手なさま」を示す形容詞として用いられた語である。
それが「あながち悪くはない」「あながち嘘とは言い切れない」など、打ち消しを伴なった形で使うようになり、「必ずしも」や「一概に」を意味する副詞用法となった。
自分勝手に物事を押し通すさまが原義であることから、あながちの「あな」は「おのれ(己)」の意味で、「あな(己)」+「かち(勝ち)」と考えられている。