「ピンからキリまで」の「ピン」は、ポルトガル語の「pinta(ピンタ)」から派生した言葉で、「点」を指します。この「ピン」は、かるたやサイコロの目の「一」を示すように変化し、「初め」「最上」の意味も付加されました。
一方、「ピンからキリまで」の「キリ」の語源には二つの主な説が存在します。ひとつは、「十字架」を指すポルトガル語の「cruz(クルス)」から派生し、「十」から「終わり」「最低」の意味を持つようになったとする説です。もうひとつは、「限り」の意味のある「切り」から派生したもので、天正かるたの際に各グループの終わりの12枚目を「キリ」と呼んでいたことから、「限り」の意味が強調されました。このうち、「限り」の意味の「切り」が有力視されています。