ゆり根の特徴、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期など、知っておきたいゆり根の基礎知識。
ゆり根の特徴
ゆり根とはオニユリやヤマユリなどの食用ユリの球根部を食用とするユリ科の野菜です。
花びらのような鱗片を一枚ずつはがして使い、加熱すればほろ苦さとホクホクとした甘みが楽しめます。
ゆり根は食べられるようになるまで栽培に6年もの歳月を要し、その間に畑の栄養をたくさん吸収します。そのためゆり根を栽培した畑は、少なくとも7年の間を空けて次の作物を栽培する必要があるそうです。
日本や中国では滋養強壮の漢方薬として用いられるほか、咳止めや利尿効果、安眠などの鎮静効果も期待されます。
ちなみにゆり根を食用としているのは世界で日本と中国のみです。
ゆり根の栄養・効能
主成分は炭水化物であり、高エネルギーな食材です。
グルコマンナンなどの食物繊維を多く含み、糖質やコレステロールの吸収を抑えるほか動脈硬化予防にも効果が期待できます。
カリウム含有量は野菜のなかでもトップクラスです。そのうえカリウム運搬に必要なマグネシウムも豊富なので、むくみ解消には適した野菜といえます。
ゆり根に含まれるビタミンCはでんぷんに守られるため調理での損失が少なく、効率的に摂取できるところも魅力のひとつです。
ゆり根の選び方
全体的に白く、張りがあり、鱗片に締まりのあるものが良品です。紫がかったものは苦みがある場合が多いので避けたほうがよいでしょう。
ゆり根の保存方法
おがくずと一緒に入っている場合は、そのまま野菜室で1カ月ほど保存可能です。
むき出しの場合は、鱗片が傷つかないようにやわらかい紙に包んで冷蔵庫へ。
鱗片をむくようであれば、固めに下茹でしラップで包んで冷凍保存するのが良いでしょう。
ゆり根の旬の時期
一年中出回りますが、10~12月が旬です。