さつまいもの栄養基礎知識

さつまいもの特徴、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期、加工品、種類や仲間など、知っておきたいさつまいもの基礎知識。

さつまいもの特徴

さつまいもとは、ヒルガオ科サツマイモ属の塊根を食用とするものです。
「甘薯(かんしょ)」のほか、「唐芋(からいも)」「琉球芋(りゅうきゅういも)」などの別名があります。
さつまいもは、ほかの作物が育たないような痩せた土地でも育ち、収穫量が多く、栄養価も高いため、飢饉や食糧難の救済食としても利用されてきました。

さつまいもの栄養・効能

さつまいもの主成分はデンプンなどの糖質ですが、白米のご飯よりも低カロリーで低糖質です。
ビタミンCの含有量はいも類の中で最も多く、さつまいものビタミンCはデンプンに包まれているため、加熱しても壊れにくいという特徴があり、美肌や風邪予防に効果的です。
さらに、ビタミンエース(ビタミンA・C・E)のβ-カロテンとビタミンEもバランスよく含まれているので、がん予防効果も期待できます。
β-カロテンは、黄色味が強いほど多く含まれています。

整腸作用があり、便秘予防・改善に最適な食物繊維も豊富で、特に皮の近くに含まれています。
また、抗酸化作用がある色素成分のポリフェノールも皮の部分に含まれているので、よく洗って皮ごと食べるようにしましょう。
さつまいもの切り口から出る白い汁の成分ヤラピンには、胃の粘膜を保護したり、便をやわらかくして便通を促し、コレステロールや老廃物の排出に働くため、食物繊維との相乗効果で便秘改善が期待できます。

さつまいもはビタミンB1やB2なども豊富で、ビタミンD・K・B12以外のビタミンはすべて含んでいます。
ミネラルでは、カルシウム・カリウム・鉄・リンなどが豊富に含まれています。

さつまいもの選び方

さつまいもは、皮の表面がなめらかでツヤがあり、色が鮮やかで均一のもの。
形はふっくらとし、両端が太めで、ずっしりと重みのあるものを選びます。
ひげ根が多かったり、表面がでこぼこしたものは避けましょう。

さつまいもの保存方法

さつまいもは乾燥しないよう新聞紙などに包み、風通しがよく日の当たらない場所で保存すると、比較的長持ちします。
寒さに弱いので、決して冷蔵庫に入れて保存しないでください。13℃以下での保存は厳禁です。

さつまいもの旬の時期

品種や栽培法によって異なりますが、さつまいもの収穫時期は9月頃から11月頃が多いです。
ただし、さつまいもは採れたてよりも貯蔵した方が甘みが増して美味しくなるので、食べ頃の旬という意味では10月から1月頃になります。

さつまいもの加工品

干し芋、スイートポテト、芋けんぴ、大学芋、芋羊羹、芋焼酎など。

さつまいもの種類や仲間

紅赤(べにあか)、紅あずま、紅乙女、高系14号(鳴門金時・大栄愛娘・五郎島金時・宮崎紅・紅さつま・土佐紅・坂出金時・紅高系)、安納芋、紅はるか、黄金千貫(こがねせんがん)、シルクスイート、紫芋(種子島紫、パープルスイートロード、紫優、綾紫、沖夢紫)など。

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