ぶっきらぼうの語源・由来

ぶっきらぼうは、「打っ切り棒(ぶっきりぼう)」が転じた語で、その語源には二通りの説がある。
ひとつは、打っ切り棒とは水飴を煮つめて回転させながら、引き伸ばして切った白い棒状の飴のことで、その飴のぶっ切られたさまや、味や形に変化がないことから、そっけないさまを言うようになったとする説。
もうひとつは、ぶっ切った木の切れ端は、丁寧に切られたものに比べ、質素すぎて愛想がなく見えることからとする説である。
「打っ切り棒」という飴は存在するが、ぶっきらぼうの語源となる「打っ切り棒」が、この飴を指していたとは断定できないため、両説に共通する「ぶっ切られたさまから」とするにとどまる。
また、「打っ」は「打ち(ぶち)」が促音化した接頭語で、その後に続く動詞の意味を強めるためや、勢いを表すときに用いられる。
ぶっきらぼうの語源となる「ぶっ切る」のほかに、「ぶっ」が冠された言葉には「ぶっ飛ばす」や「ぶっ倒れる」があり、「ぶち」が撥音化された「ぶん」には、「ぶん投げる」や「ぶん殴る」などがある。

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