いたいけの語源・由来

いたいけは、「痛き(いたき)」+「気(け)」が音変化した語で、「気」は気配や様子を意味し、見ると心が痛むほど愛らしく思われるさまを言ったと見られる。
その他、程度の著しいことを表す「いた(甚)」と「気」の「いたけ」が変形して、「いたいけ」になったとする説もある。
この「いた(甚)」は「痛い」の語源で、愛らしさを「痛むほど」よりも「甚だしいほど」と解釈したものである。
この語は成立した頃から、幼い子のかわいらしいさまを表す言葉として使われてきたが、一時期は小さくてかわいらしい物に対して「いたいけ」が用いられることもあった。

TOP
テキストのコピーはできません。