「リンス」「コンディショナー」「トリートメント」の違い

リンス・コンディショナー・トリートメントの定義は統一されておらず、メーカーによって異なるため、商品ごとに成分や特徴を確認して選ぶ必要はあるが、一般的には次のような違いがある。

リンスとコンディショナーは、髪の表面を被膜でコーティングし、指通りを良くし、キューティクルの傷みを防ぐ効果があるものをいう。
基本的に、リンスとコンディショナーに違いはないが、リンス(rinse)には「すすぐ」「ゆすぐ」という意味があり、コンディショナー(conditioner)には「状態を整えるもの」という意味があるため、すすぎやすくすることが目的で作られたものを「リンス」、傷みを防ぐために作られたものを「コンディショナー」と呼んで、区別されることがある。

以前に比べて「リンス」と呼ばれるものが減ってきているのも、この区別の仕方が関係している。
一昔前までのシャンプーは洗浄力が強く、髪がごわついてしまうことから、すすぎやすくするためのリンスが必要であったが、シャンプー自体が変わってきたため、リンスが必要なくなったという訳である。

最近では、表面保護効果に加えて、髪の内部に浸透し、傷みを内部から補修をする成分が含まれたものもある。
特に、コンディショナーにそのようなタイプのものが多いことから、表面をコーティングするだけのものを「リンス」と呼び、内部にも浸透しコーティングするものを「コンディショナー」と呼ぶこともある。

トリートメントは、髪の内部に栄養成分を浸透させ、紫外線や外気でダメージを受けた髪の補修や、髪の質感を調整するもので、リンスやコンディショナーと違い、内部から髪を健康にする目的で作られたものをいう。

リンスやコンディショナーは髪の表面を保護してしまうため、使用の順番としては、シャンプーの後、トリートメントを数分間浸透させて流し、リンスかコンディショナーで保護するのが良いといわれる。
ただし、最近のトリートメントは、リンスやコンディショナーのような保護成分を含むものが多くあり、両方を使うと成分が強すぎて髪を傷める原因にもなるので、使用には注意が必要である。

TOP
テキストのコピーはできません。