緑色なのに黒板という理由

なぜ緑色なのに黒板というのか

学校制度が開始した1872年にアメリカ人のスコット氏が、東京大学の前身となる大学南校へ持ち込んだ「blackboard」が、黒板の始まりといわれています。
当初はそのまま「ブラックボード」と呼ばれていましたが、のちに直訳されて「黒板」と呼ばれるようになりました。
当時の黒板は、木の板に墨汁を塗り、その上から柿渋を塗った簡易的なもので、文字通り、黒っぽい色をしていました。

黒板の色が黒色から緑色に変わった理由

JIS規格によって、黒板が黒色から緑色に規定されたのは1954年ですが、緑色になった時期は昭和初期といわれています。
黒色から緑色になった明確な理由はわかっていませんが、黒の染料が入手しづらくなったことや、緑色は目に優しく疲れにくいこと、心を落ち着かせる心理的効果を狙ったものと考えられています。
また、黒色よりも緑色の方が光の反射を抑えられるため、緑色の黒板の方が、白いチョークの文字が見えやすくなるという効果もあります。

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