ちゃぶ台は漢字で「卓袱台」と書き、「しっぽく台」とも呼ばれることから、中国風の食卓を意味する「卓袱」の中国音「chofu」の訛りとされることが多い。
しかし、他に「茶袱台」「茶部台」「食机」などとも表記されており、漢字の「卓袱台」は当て字の可能性が高く、「しっぽく台」と呼ぶのは「卓袱台」の漢字からとも考えられる。
また、卓袱料理の卓袱台は非常に高級品で、庶民が買えるようなものではなかったことから、ちゃぶ台に通じるか疑問である。
その他、ちゃぶ台の語源で外国語に由来する説には、「茶飯」の中国語音「chafan」の訛り、アメリカで広まった中華料理の「chop suey」の転、英語で簡易食堂を意味する「Chop House」の転などがある。
日本語を語源とする説では、江戸時代から明治にかけて食事のことを言った「ちゃぶちゃぶ」に由来する説がある。
「ちゃぶちゃぶ」は、お茶漬けや酒を飲み食いする音からと思われ、西洋料理が入ってからは、西洋料理店を「ちゃぶちゃぶ屋」や「ちゃぶ屋」と呼ぶようになった。
当時の西洋料理店では、安価な丸いテーブルが使われており、これを和室での使用に合わせて低くしたものが「ちゃぶ台」という説である。
ちゃぶ台が庶民に広まったのは明治から昭和にかけてで、時代的にもぴったり合うため、有力な説である。
なお、西洋料理店を「ちゃぶちゃぶ屋(ちゃぶ屋)」と呼んだのは、「ちゃぶちゃぶ」に英語で簡易食堂を意味する「Chop House」が掛けられている可能性もある。