ナヨシの語源・由来

ボラは成長するにつれて名前が変わる出世魚で、めでたい魚なので「名吉」の意味から付いた名といわれる。
古くから、ナヨシは正月のしめ縄に挿して祝ったり、七五三の祝いに用いるなど、めでたい魚とされており、「ミョウギチ」とも呼ばれていたことから「名吉」の意味に違いないが、「イナ」の別称であることを軸にするならば、「イナ」が「否」に通じることから、美称の「名吉」にしたと考える方が良いであろう。
古くから伊勢地方では、ボラを豊漁祈願や八幡祭に奉納しており、伊勢やその周辺地域では、「イナ」に限らず「ボラ」を「ナヨシ」と呼ぶことから、伊勢で生まれた呼称とも考えられている。

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