おあいその語源・由来

おあいそが「お勘定」を表すようになったのは、店が客に対し「お愛想がなくて申し訳ありません」などと断りを言いながら、勘定書を示していたことからである。
そのため、お客が「おあいそして」と言うと、「こんな店には愛想が尽きたから清算してくれ」という意味になり、本来は、お店に対して失礼な言葉となる。
しかし、お勘定の意味しか知らず「おあいそ」を使う人が増えたため、お客が「おあいそ」と言うことが失礼という認識も薄れてきた。
「お勘定」の意味で「おあいそ」が使われ始めたのは、庶民の暮らしや流行などの情報を掲載した明治時代の雑誌『風俗画報』95号の中で、京都の流行として「勘定をあいそといふなど尤も面白く存じ候ふ」と紹介されたことで、全国に広まったと考えられている。

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