「始末書」と「顛末書」の目的と内容の違い

「始末書」と「顛末書」は、業務上のミスや不祥事に関連する文書ですが、それぞれ異なる目的と内容を持っています。

始末書は、過失や規約違反などがあった際に、その事実関係を明らかにし、謝罪と再発防止の誓約を目的とする書類です。反省文や謝罪文に近い性質を持ち、簡潔に事実を述べることが一般的です。

一方、顛末書は、事実関係を詳細に記述する報告書に近い文書です。ここでは事の成り行きや状況の説明が中心となり、一部始終を詳細に書くことが求められます。

企業が従業員に対して顛末書の提出を求めることは、再発防止や問題解決のために一般的です。顛末書は業務命令としての性質を持ち、その提出を拒否することは就業規則に反する場合があります。

しかし、始末書の提出に関しては慎重な対応が必要です。始末書の主な目的は謝罪にあり、その提出を強制することは思想及び良心の自由を侵害する恐れがあるため、提出の強制は避けるべきです。

参考:「始末書」と「顛末書」の違いとは

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