どざえもんの語源は諸説あります。一つの説によれば、享保年間の力士である成瀬川土左衛門が色白かつ相当に太っていたことから、彼の体型を揶揄して「土左衛門のようだ」とふざけて言ったことが、後に「どざえもん」として定着したとされます。この説は山東京伝の随筆『近世奇跡考』に由来していますが、こじつけとの見方もあります。
別の説では、肥大した漢を指して「土仏(どぶつ)」と呼んでいたことから、「どざえもん」に転じたとする説もあります。また、水に落ちる音を表現する「ドブン」が「どざえもん」に転じたとする説も存在します。ただし、これらの説はいずれも正確な語源を示すものではありません。
どざえもんの語源については未詳であり、複数の説が存在する中、いずれも確定的なものではないことに留意する必要があります。