キャベツは、英語「cabbage(キャビッジ)」が音変化した語。
「cabbage」は、「頭」を意味するラテン語「caput(カプート)」に由来する。
「caput」がフランスのピカール方言に入って「caboche」となり、英語に入って「cabache」へと変化し、現在の「cabbage」になった。
「頭」から「キャベツ」を指す語に変化したのは、英語に入った時のようである。
キャベツが日本へ伝えられたのは江戸時代で、その頃は観賞用とされていた。
当時伝えられたものは、現在のような結球型ではなく、「葉牡丹(ハボタン)」や「甘藍(カンラン)」と呼ばれた。
江戸末期に結球型のものが輸入され、「玉菜(タマナ)」とも呼ばれるようになり、明治初期には食用のキャベツが栽培され始めた。
英語の「cabbage(結球型のキャベツ)」が入ってからは、「葉牡丹」「甘藍」「玉菜」のほか、「ケベーチ」や「カベージ」など様々な表記がされ、1886年に「キャベツ捲」、1901年の「キャベツ菜」を経て、1907年頃(明治40年頃)に「キャベツ」で定着した。